Artの世界からBokiの世界にやってきた私ですが、一見全く異なる世界のようですが、意外と同じような喜びを感じて経理の仕事をしています。

会計は英語で「accounting(アカウンティング)」と言います。

アカウンティングの意味は、「報告する」で、企業の状態を「表現する」ことにあります。

人が行っている企業活動という曖昧なものを、決められた仕訳などを使って誰にでもわかるように表現していきます。

その表現を、ステークホルダーと呼ばれる株主・投資家やお客様、取引先に見てもらっています。

「企業の実態としてはこうだから、こう表現する方が適切ではないか?」

「この仕訳では企業の実態を正しく表現できていないのはないか?」

そんなやりとりを事業部と経理部や、経理部と監査法人などと調整しながら形にしていきます。

一方Artの世界も同じく、芸術家が個人の気持ち、想い、意思を、絵の具など限られた材料を使い表現しています。

つまりは「報告」しているのです。

簿記や会計の世界は不自由で、ルールどおりやるだけ、

Artの世界は自由で好き勝手やってるだけ、というイメージが一般にはあると思いますが、簿記の世界は思ったよりも、自由で、Artの世界は思った以上にいろんな制約の中で、鑑賞者に向けて表現をしています。

Boki も Art も「人を表現・報告する」という意味では、どちらも同じだなと感じています。

どちらも終わりがなく、正解がない。だから楽しい。